RIDERS IN THE SKY

Mountain, Journey and Family

奥久慈男体山 2020

 2020年 8月9日,小学校6年生の長男と奥久慈男体山に登りました。

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男体山山頂で厚切りのベーコンを焼く

 標高654m,茨城県北部の大子町にあるこの山は,標高はさほど高くはありませんが岩場や鎖場があり,山頂の展望もよく,車でアクセスした場合,山頂まで数時間で登れるため筑波山に次いで茨城県を代表する人気の山です。

 途中、行動中はずっと曇天で、巨大なガマガエルやマムシにも遭遇しましたが、山頂ではパスタをつくり、分厚いベーコンも焼いて一緒に食べて大満足でした。

 この男体山、父親である私にとっては何度も登った思い出の山です。その山に自分の子供とともに登ってこうしておいしいものを食べながら下界を見下ろしているのは、今でもなんか不思議な気分です。

 

 3年前、小学3年生だった長男が突然「富士山に登りたい」と言い出しました。「まだ早い、無理だ」との周囲の意見もありましたが、本人の真剣さを感じて私も本気になり、道具をそろえて茨城県内の低山でトレーニングを重ね、その年の夏に見事登頂を果たしました。

 

 小学生を連れての日本一の標高の山への挑戦。その準備としての茨城県内の低山でのトレーニング。私にとって思わね形での「登山」の再開でした。

 

 学生時代、私は地元の大学のワンダーフォーゲル部に所属し、頻繁に山に登っていました。生活のほとんど全てを山に注ぎながらも、卒業、就職、結婚、育児等の現実の中で、封印したつもりはなくてもあんなに好きだった山から段々と遠ざかり、忘れかけていました。

 

 長男と二人での富士山登頂を果たした後、仕事の合間を縫って、休日に少しずつ親子で山に登り始めました。子供とともにあちこちのピークを踏むたびに、学生時代にかつてそこにいた自分や仲間との思い出がよみがえり、懐かしさに浸る機会が多くなりました。

 

 当時の記録や写真は大切にとってありますが、見返すことはほとんどありません。しかしその大切な思い出を今の私の視点から形としてまとめることを通して、自分の中で本当に大切なものを整理し、かつ他の皆様にも読んでいただき共感してもらえたらと思いブログを始めることにしました。

 

 拙い内容ですが、お時間があればご覧いただければと思います。